禁煙外来

禁煙外来

禁煙外来について

タバコの害について

タバコの害について
体に悪いと思っていてもなかなかやめられないたばこ。
肺ガン、咽頭ガン、喉頭ガン、食道ガン、心筋梗塞、脳卒中、慢性気管支炎、などの生命を脅かすガンの発生率を高めます。また、当院では、美容皮膚科を診療していますが、たばこを吸っている方はなかなかシミがうすくならず、肌のたるみ、しわが改善しにくい印象を受けます。双子の姉妹で、片方が喫煙者である場合、たばこを吸っている方がしわが増え、老けてみえてしまします。

たばこのお肌への影響

  • しみ
  • しわ
  • 毛穴の開き
  • 肌のくすみ
  • 眼のまわりのくま
  • 白髪
  • 髪の毛のつやのなさ

へビースモーカーは、歯周囲炎(歯槽膿漏(のうろう))を起こし歯が抜けやすくなり、また歯が黄色くなり不潔な印象を人に与えます。もちろん、家庭での喫煙は子どもや家族の健康も害します。家庭内に喫煙者がいると、喘息やアレルギーの発症率も高いという論文もあります。このように、たばこは“百害あって一利無し”であるといえます。

病気予防のための禁煙

1日20本のたばこを吸う男性は、吸わない男性に比べ、肺がんで4.5倍死亡しやすいことがこれまでの研究で分かっていますが、禁煙をすれば5年でその危険度が半分、10年たつと、吸わない人と同程度にまで危険度が下がります。肺がんの予防する方法は禁煙です。

禁煙のメリット

たばこを吸わないと、朝の目覚めがよくなり、歯磨きの時の吐き気もなくなり、「ご飯がおいしい」という感覚が戻ってきます。肌が透明感をとりもどし、しわがなくなるなど美容にも効果があります。たばこの臭いがしなくなるので、周囲の人にきっと喜ばれる事でしょう。しかし、なかなか一人では禁煙をする自信がない方、禁煙をしてもすぐに吸い始めてしまうかたが大半です。当院では、医師と看護師がチームとなって、吸いたい気持ちを和らげながら禁煙していただくお手伝いをさせていただきます。

平成18年4月、一定の基準を満たす患者さんに禁煙治療の保険適応が認められ、6月、ニコチンパッチが保険適応となりました。

禁煙に成功して長年経過している方が陥りやすいのが、油断しての一本です。人生の転換期、大きなストレスなどが契機で吸われる方がいますが、再び喫煙すると以前よりも禁煙しにくくなりますので要注意です。

禁煙によって新しい人生、健康な人生をとりもどしましょう。

お気軽にご相談ください。 

尚、ニコチン依存症での禁煙治療は保険治療の適応ですが、非ニコチン依存症での禁煙治療は自費での治療となりますので、あらかじめご了承ください。

禁煙治療が保険適用となる条件

  • ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)で5点以上
  • 「1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数」が200以上
  • 1ヶ月以内に禁煙を始めたいと思っている
  • 禁煙治療を受けることに文書で同意している

※これらの要件を満たさない場合は、自由診療で禁煙治療を受けることができます。 
※保険による禁煙治療をすでに受けた方は、1年以内に再度保険による禁煙治療を受けることは出来ません。

禁煙治療ではおよそこのような流れで治療が実施されます (以下は保険治療の一例)。

初回 初診時の問診では、治療法の説明の他、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などがチェックされます。また、呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回診察日の決定を行い、治療のための禁煙補助薬の処方を受けます。
2回目 初回から2週目に再診し、喫煙状況の問診を受けます。 呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方を受けます。
3回目
4回目
4週目、8週目の再診でも、呼気中の一酸化炭素の測定とともに、出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療を受けます。
5回目 12週目の再診が最終回、治療終了です。
禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するためのコツを理解します。
※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は約3か月です

費用の目安

医療費の3割を自己負担した場合のおおよその費用は、以下のとおりです。

  • ニコチンパッチ(8週間)・・・ 約12,000円
  • 内服薬(12週間)・・・ 約19,000円

※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は約3か月です

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