帯状疱疹
⼦供の頃にかかった⽔ぼうそうのウイルスが神経にひそんでおり、免疫が下がった時にウイルスが再活性化して体の⽚側に痛みを伴う⽔疱ができる疾患を帯状疱疹と呼びます。
治療が遅れると痛みが⻑引く事があるので、異常を感じたらすぐに⽪膚科に⾏きましょう。⽪疹範囲や症状が強い場合は、⼊院にて治療点滴が必要な事もあります。
- ⽔ぼうそうの免疫のある⼈にはうつりません。
効果的な治療法
抗ウイルス剤の内服と外⽤
ウイルスが原因とはいっても、帯状疱疹は通常他の⼈にうつることはほぼありません。過去に⽔ぼうそうにかかったことがある⼈は抗体を持っているので感染リスクはありませんが、⽔ぼうそうの免疫がない⾚ちゃんや妊婦さんへの接触は避けた⽅がいいでしょう。
免疫が下がる時期、寒暖差が10℃以上になると発症する方が増えます。
漢⽅治療
帯状疱疹は疲れたり、ストレスがたまったりして免疫が落ち、抵抗⼒が下がると発症します。発症しないように常に免疫を正常に保つ必要があります。疲れをやわらげ、免疫をあげる漢⽅との併⽤で、相乗効果を期待します。
- 帯状疱疹の予防にはバランスの良い⾷事、⼗分な休養と睡眠、ストレスの発散、そして⽔痘ワクチン接種をお勧めします。
帯状疱疹予防ワクチンについて
帯状疱疹はストレスや疲労、⽼齢、抗癌剤、ステロイド治療、糖尿病などにより免疫⼒が低下したときに、⽔痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスが神経周囲の細胞内で再活性化して起こります。
神経の分布に沿って⽔疱を伴う⾚い発疹が、体の左右どちらかに帯状に出現することから帯状疱疹と呼ばれます。多くは胸や背中に症状が出ますが、顔や⾸などに現れることもあります。帯状疱疹はピリピリ、ズキズキといった強い痛みを伴うことが多く、症状は2〜4週間持続します。また帯状疱疹の⽪膚症状が治った後も、約2割の⽅が何か⽉、時には何年も痛みが残ってしまう帯状疱疹後神経痛に移⾏する可能性があるといわれています。⿇酔科認定医でもある、向⽥公美⼦総院⻑は、神経痛に苦しむ患者様をみてきました。
帯状疱疹の発症率は50歳代から急激に⾼くなり、⽇本では80歳までに、約3⼈に1⼈が帯状疱疹になるといわれています。
予防接種は発症を完全に予防はできませんが、発症のリスクを下げ、発症しても症状や後に残
るひどい神経痛をなるべく軽くできるというメリットがあります。
予防接種を受けられない⼈
発熱している⼈・⽔痘ワクチンでアレルギーが出た⼈・妊娠中の⼈・病気や薬で免疫機能が明らかに下がっている⼈。⼀か⽉以内に⽣ワクチン(BCG・ポリオ・⾵疹・⿇疹・おたふくかぜ)の予防接種を受けている⼈。⼀週間以内に不活化ワクチン(三種混合・⼆種混合・⽇本脳炎・インフルエンザ・肺炎球菌)の予防接種を受けている⼈は接種を受けることができません。
接種費⽤・接種頻度・過去に帯状疱疹になった⼈は接種する?
接種費⽤は⾃費です(8,500円税抜)。接種頻度は⼗分なデータがありませんが当院では5年に⼀度を勧めています。また過去に帯状疱疹になった⼈は基本的に接種不要ですが、当院では罹患後15年以上経過していれば免疫が失われている可能性があるため、接種可能です。
ワクチンはご予約をいただいた後に発注しますので、必ずご予約をお願いいたします。