くみこ院長ブログ情報

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脱毛エステって?〜ミュゼの経営不振疑惑より

2015年10月9日

 永久脱毛500円でできちゃう♬ ミュゼプラチナム

地下鉄でこのような広告をみたことありますか?

ラブリがおちゃめな表情をして目を引いて、

あたかも楽につるつるすべすべ肌が簡単に”安く”手に入るような印象を受けますね。

私はこの広告を見るたびに、どうして永久レーザー脱毛が500円で出来ちゃうんだろうと不思議でなりませんでした。

すると、昨日配信されたニュースで、脱毛エステミュゼが経営不振に陥っているとの記事がありました。

レーザー脱毛では、皮膚を透過して毛根部だけに効く波長のレーザー機器を使います。当然、レーザーですから、とても高い機械です。フォト脱毛と言われるのは、フォト=光であり、いろいろな波長が含まれているので、美肌効果を唄ったりもしていますが、毛根だけに作用するという事は難しいのではないかと思います。

当院で使用している、ライトシェアデュエットというレーザーの機械は、世界的な会社のルミナス社にて製造販売されていて、イスラエルから輸入しています。為替にもよりますが、一昔前は何千万円もしました。今でも1千万円近くします。加えて、メンテナンスに一年に100万円以上、寿命は多分4、5年ではないかなと予想しています。

レーザー脱毛は、ライトシェアデュエットなどのレーザー機器がなければ何も出来ない施術なので、本当に”機械命”なのです。

機械にこだわって新しい機械を次々買われる、こだわりのある先生は、”機械貧乏”とまでいわれるほど、コストがかかります。

そのような高い機械を使い、熟練したエステティシャンを使って、500円では、絶対脱毛なんて出来ないと思っていました 。

そもそも、永久脱毛とは、毛の生える工場である、毛根部を破壊=焼き切るという事です。

皮膚に侵襲を与える行為は、医療だけに許されています。

ミュゼは、医師が関わっていない、”エステ”であり医療機関ではないので、

“医師法違反”であるとのニュースがありました。

http://blogos.com/article/130077/

http://www.huffingtonpost.jp/foresight/musee-bankruptcy_b_8249444.html

皮膚にも、メラニン色素があり、皮膚を透過するときに、火傷をするリスクもありますし、事前に脱毛が出来るかどうかの判断は、必ず医師がしなければなりません。施術はもちろん、医師、看護師など、医療従事者がするべきであるとされています。

私は、皮膚の弱い方、アトピー性皮膚炎の方にこそ、毛ぞりで肌を痛めないように、脱毛を勧めています。実際に、脱毛をすると肌を痛める行為(毛ぞり)をしなくなるので、みるみる色素沈着もなくなり、すべすべの肌になっていきます。

エステ脱毛広告などでは、”簡単に脱毛できますよ!!”と気軽に誘いますが、脱毛はリスクと隣り合わせなので、私のクリニックでは、施術後に薬を塗り、家でもすぐにトラブルに対処できる様、薬をお渡しして帰っていただきます。(もちろん脱毛代金に含まれています。)

このように、あらゆるリスクに対処できるようにしてから、行うのが”医療レーザー脱毛”です。

今回、ミュゼプラチナムが経営不振に陥った理由は、医療行為である脱毛という施術を安易に破格な値段で誘った事によると考えます。健康被害を被った人、また予約が取れず、脱毛施術の間隔が空いてしまい、満足な脱毛が出来なかった人がたくさん背後にいると予想されます。

その結果、不信感が高まり、経営不振に陥ってしまったのでしょう。

くみこクリニック 医療レーザー脱毛専門院

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