くみこ院長ブログ情報

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こどもの秋のスキンケア〜肌から食物アレルギーが作られる?!

2015年08月15日

今年の夏は本当に酷暑ですね。

しかし、油断してはいけません。今年は残暑が厳しいとか。

まだまだ紫外線はふりそそいでいますので、サンスクリーンを塗る、帽子をかぶるなどの紫外線対策は必要です。

夏にたくさん浴びた紫外線で疲れたお子さまのお肌。

すっかり乾燥したお肌をそのままにしておくと、乾燥したところから”経皮感作”つまりお肌からアレルゲン(アレルギーの元となる物質)が入り、新たなアレルギーが作られてしまう事があります。

しっとりと潤っているお肌には、アレルゲンをはね返すバリア機能があるので、アレルギー抗体を作らずにすみます。

食物アレルギーが肌から入った物質によって作られてしまうのは、少し前に大きな社会問題になった”茶のしずく石鹸”事件がありました。

小麦に含まれる加水分解小麦のグルパール19Sという成分が、バリア機能の崩れたお肌から入り込む事によってアレルギー抗体が作られてしまい、小麦製品を食べて運動するとアナフィラキシーという、じんましんや呼吸困難などを起こしてしまうようになります。

小麦製品というと、パンだけではなく、うどん、パスタ、ラーメン、練り物のつなぎ、唐揚げ etc…と私たちの食生活には欠かせないものになっているため、患者さんはとっても食事に苦労されています。

そこで、大切なバリア機能を保つためには、肌を清潔に潤いをもたすことが大切です。私もそうですが、元来皮脂があまりでないタイプの乾燥肌の方は、肌を清潔に保ち、保湿薬で補う必要があります。


 入浴は大切ですが、熱い風呂は入浴後に汗が多く出て却ってあせもを作りますし、また石けんで強くこすると、角化層のバリア機能を壊したり、すすぎが足りないと、界面活性剤が肌に残り刺激となってかゆみを感じますので、湿疹の原因になります。シャワーかぬるま湯で、短めに優しく洗い、湯上がりは薄手の木綿などのシャツを着せてあげましょう。 どれだけ注意していてもできやすいのがあせもですが、軽ければ、上のような対策で十分につきあえます。
 しかし、時には痒みで不機嫌になったり、引っ掻き傷を作り、最終的に「とびひ」などの細菌感染を起こすことがあります。また、長引くうちにカンジダなどのカビがつくこともあります。

上記のスキンケアで治らない場合は、こじらせないうちに、皮膚科か小児科で正しい診断と治療を受けましょう。炎症にはステロイド、感染には抗生物質・抗真菌剤などの外用薬を使うことで早く治せます。

食物アレルギーを防いだり、あせもやスキントラブルを防ぐ為にはバリア機能をしっかりお肌に持たせてあげましょう。

 


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