くみこ院長ブログ情報
エピペン講習会
京都市の保育士さんの看護研修で、アレルギーの講義をしました。
食物アレルギーの対策と対処法
1. 食物アレルギーの症状
・・・食物を食べることにより
体に不利益な免疫反応を起こす現象
10分〜4時間以内に出現
3. アナフィラキシー = 2つ以上の臓器に症状が出現
例 : 蕁麻疹がでたあと咳が出始めた
アナフィラキシーショック= 血圧低下、意識障害、
活動性低下
例 : 蕁麻疹がでたあと咳が出始めぐったりしてきた
4. 幼児期は卵、牛乳、小麦、大豆が多い
小学校以降に増えてくるアレルゲン:えび そば ナッツ ごま くだもの
5. 食物アレルギーの診断
・血液検査 : 特異的IgE抗体 ・ ヒスタミン遊離試験
・皮膚試験 : プリックテスト・パッチテスト
・食物除去試験:原因と推定される食物を2週間完全除去して
症状の推移を観察する (母乳も含めて)
確定診断にはならない
・ 食物負荷試験:原因と思われる食物を食べて症状の有無を確認
6. 治療:除去療法
n 反応の出る食物は最小限の除去を。
n 親の希望があっても反応の出ないものを除去するのは医学的に間違い。
n 医師の診断書に基づく除去を行う。
n 半年ごとに血液・プリックテストを行い、除去を解除できるものがないか調べる。
n 食物負荷試験(必ず病院で)を行い、解除できたものは少しずつ増やしていく。
免疫療法
急速法: 1ヶ月入院で反応が出ても食べる方法
緩徐法: 負荷試験をして閾値を決めて家、または外来受診で増やして行く。
7. 除去食を作るにあたって
・ 主治医に除去食物の診断書記入
(保険適用なし 1500円程度/回)
・ 保護者と栄養士による献立表チェック
調理方法なども細かくチェクする。
使用する油,調味料なども。
8. 給食時の注意
・ アレルギー児の席の確保。
・ 先生の隣など、目の届く範囲で。
・ 周りの子供のエチケット徹底。
・ 口に物を入れたまましゃべらない。
・ 食事後は口をゆすぐ
9. 誤食時の対応
・ 口の中のものを吐き出させうがいをし、洗い流す
・ 人を呼ぶ
・ 救急車、保護者に連絡
・ 抗アレルギー薬(アレジオン、ザジテン)など服用させる。飲めなければあごの上につけるだけでOK
・ エピペンの準備
10. 保育の現場でのアレルギーに対する注意
・ 粘土:小麦粘土は使用せず普通粘土で
・ 砂遊び:外遊び後の足シャワーなど
・ プール遊び:念入りなシャワー、保湿剤
・ 日光過敏:日陰の確保。サンスクリーン
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