くみこ院長ブログ情報
アメリカアレルギー学会報告
2013年03月20日
今年も行って参りました。今回のアメリカアレルギー学会は、テキサス州のサンアントニオで開催されました。
恥ずかしながら、サンアントニオという名前を聞いたとき、どこにあるのか全然見当もつきませんでした。
テキサス州ということで、カウボーイ、荒野を想像して行ったのですが、予想に反して町中に川が流れ、川沿いにはおしゃれなレストランが立ち並ぶとても素敵な街でした。クリニックを休みにしてきているという事もあり、しっかりアレルギーの最新情報を仕入れてくると同時に、滋賀県小児保健医療センターの楠先生とのスタディも発表してきました。
Slow Stepwise Resolution Protocol for
Children with Food Allergies
という題の研究をポスター発表してきました。
簡単に言うと、
IgEが高くて除去をしている食物も、ほんの少量、例えば0.1g 程度から免疫療法として食べさせていけば、安全に食べられるのではないかというやり方です。もちろん、初めに0.1g食べるときは病院で食物負荷試験をします。けっして家ではダメです。
学会での楽しみは、やはり世界のアレルギーの研究者との交流です。今回は、FAHF-2を研究しておられるマウントサイナイ病院のLi先生ともばったりお会いできる事が出来ました。漢方をベースにした食物アレルギーの治療薬の発売が待たれます。
今回は、ポスター発表のときに隣で発表されていた マドリッドの女医さんと友達になりました。スペインでは、負荷試験のときの食品を、卵は1gずつパッケージにしたものを使用しているらしく、それを使った臨床研究をされていました。