くみこ院長ブログ情報

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アレルギーの講義

2012年11月6日

秋も深まってきました。秋はアレルギーの講演依頼が多く、お休みの日もあちこち飛び回っています。

私が理事長をしている”アレルギーネットワークぴいちゃんねっと http://www.allergy-k.org/school/2012.html”
の学びや講座を始め、保育士会の食育委員会の勉強会、製薬会社の勉強会に最近よく呼んでいただきます。
今日も、食育委員会主催の講座に呼んでいただき、私はいつも通り30人くらいの講座かとおもっていたらなんと140人もの参加があり、アレルギーに対する関心の深さを再確認しました。
実は、いつも私が楽しみにしているのが質問コーナーです。
アドリブで答えなければならないので、ちょっと緊張するのですが色々な現場の状況が解ってとても私の勉強になります。
食物除去は、医師の診断のもと、診断書にそってされる物なのですが、やはり保育士さんたちが悩んでいるのがお母さんとの折衝の様です。
今日も、ビックリする質問がありました。除去食を担当されている保育園関係の方からですが、多項目除去でとても除去色を作るのに苦労されているようなのです。除去の内容を聞いてみると、” 米、小麦、牛乳、卵 etc…”ということで米が食べられないのでお芋が主食になっているそうなのですが、なんと餅米は大丈夫だそうです。米アレルギーは即時型は、日本ではほとんどいないとされており、やはり日本人が昔から食べてきた物には体が排除しない仕組みが何千年もかけてできているのかなと考えたりする事もあります。餅米が食べられて、普通米が食べられないというのは信じられないので、もう一度医者に確認してもらうようお伝えしました。米を食べると確かに痒くなる子もいるのですが、もち米>玄米>普通米>高度精白米と私は理解しています。品種改良をしたコシヒカリはアレルギー性が強く、また米のアレルゲンは米の外側の胚芽の部分にあります。玄米は栄養的には良いのですが、アレルギー的には良くありません。あと、無農薬でないと農薬をかえって摂取してしまうという事になります。
お母さんの勝手な判断で除去をすると成長障害を起こす事もあるので、除去は最小限にというのが基本です。
まだ色々お話ししたい質問もたくさん合ったのですが、またおいおいお話しさせていただきます。

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