くみこ院長ブログ情報
大人のアトピーの不思議
2009年09月22日
小さい頃アトピーで治ったのに、又ぶり返して・・・と、来院される方が後を絶ちません。親元から社会に出たストレス、恋愛関係、上司との関係で精神的にストレスをためてしまい、またその状態との適合が出来ずに、うまく発散できない人に多い傾向があります。
かゆみにも、末梢性のかゆみ、中枢性のかゆみというのがあるのをご存じでしょうか?痛みでも同じです。末梢性であれば、ステロイド、保湿、抗アレルギー薬の内服で収まりますが、中枢性となるとそう簡単には収まりません。中には、抗うつ薬が奏功する人もいるのですが、私は精神科の専門ではないので、なるべくマイルドな療法でと考えています。
漢方薬でも、精神的面(肝)の部分に効く物がたくさんあります。漢方を始めたときは、”アトピーには○薬、頭痛には×薬”といったいわゆる”病名処方”をしていたのですが、これでも6割くらいは効きますが、何故かすっきりいきません。もっと深く勉強をすると、人間の体は精神と密接に繋がっていて、そんな簡単なものではないという事に気づいてきました。そこで、ストレス(肝うつ)から治療を始めると、大人の場合は早くて2Wで嘘のように痒みが収まります。患者さんからは、”どうして治ったんでしょう?”とよく聞かれますが、
やはり、漢方の力はすごい!と毎日感心しながら処方しています。
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