くみこ院長ブログ情報
アレルギー学会通信 part2
2013年05月11日
アレルギー学会での興味深い報告をお伝えします。
アレルギーは何でも起こります。時々、歯磨きで口が腫れる、なんとなく調子が悪い、蕁麻疹がでる、と患者さんからお聞きすることがあります。調子悪い物は使わないで、と指導するのですが、ダイエット食品に含まれるエリスリトールでショック症状を起こすという報告がありました。
エリスリトールはカロリーがないので、ダイエット食品に使われています。
調査したのは、日本のアレルギーの殿堂・国立病院機構相模原病院で、去年10月、食物アレルギーの患者を診療している全国の医師などに依頼し、およそ880人から回答を得ました。
それによりますと、食事の後にアレルギーの症状が出て、医療機関を受診した人で、甘味料による食物アレルギーと診断された人が15人、疑いがあるとされた人が18人いたことが分かりました。
中には呼吸困難などの重い症状が出た人もいるということです。
甘味料別では▽「エリスリトール」が15人、▽「キシリトール」が10人、▽「ステビア」が2人などとなっています。
何か分からないけどアレルギー症状が出る人は、いつも使っている歯磨き粉、甘味料などに含まれていないかどうか1度確認をしてみてください。
いつもお話しするのですが、”今まで使っていてどうもなかった。”ものでも、使い続ける事でアレルギーは起こります。コップに水がたまっていってある時に水があふれるのがアレルギー症状です。
今日の広島大学の秀先生のお話でもありましたが、疲れたときなどにじんましんがよく出るという方がおられます。疲れ+IgE抗原(アレルギー物質)+他の要因→アレルギー症状 を暗証番号付きのロックキーに例えられておられました。すべてが重なったときにアレルギーが起こるのであって、ひとつづつの単独ではアレルギーの鍵は開かないと。アレルギーは単独でも起こらない場合があり、運動誘発の場合もありますし、奥が深いですね。
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