くみこ院長ブログ情報
幻のグリパスC
2013年03月10日
そろそろ、冬も終わりと同時に花粉症の季節がやってきました。
何故か今年は、目から来る方が多いような印象を持ちます。
ところで、みなさんグリパスCという軟膏をご存知でしょうか?二年前まではれっきとした処方薬で保険もききました。とても安価で処方できたので、ステロイドをなるべく使いたくない方の最後の武器として使っていたのですが、悲しい事にあまりにも安い薬価だったので、薬品会社が製造を中止してしまったのです。
グリパスファンの為にこの先2年くらいは買い置きをしていますので、今もご希望の方には処方しています。 1g 40円
グリパスCは正式には、脱脂大豆乾留タール・ジフェンヒドラミンといいます。グリテールと亜鉛華軟膏、抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンの混合剤です。脱脂大豆乾留タールはグリテールのことであり、脱脂大豆を乾留精製して得た暗褐色、粘稠のタール液で、特有な強烈な臭いがあります。モクタールやイクタモールのように高濃度では使えないぐらいの独特な臭いがあります。湿疹・皮膚炎群、掌蹠膿疱症、尋常性乾癬、皮膚そう痒症に適応があります。タール剤の中でも特にきついにおいがあるため軟膏基剤に0.2~5%の濃度に練合し、1日1~2回塗擦又は貼付して使用します。その一つが、グリパスCです。1g中脱脂大豆乾留タール5 mg、ジフェンヒドラミン5 mg、酸化亜鉛50 mgが含まれます。亜鉛華軟膏も入っているので、乾かす作用があります。色がオレンジ色ですからモクタールのような汚れはありません。
最近、海外
の医学雑誌にタール剤のアトピー性皮膚炎に対する効果が発表されました。アトピー肌のフィラグリン欠損を修復してくれるようです。ステロイドだけでは効果が認められない方に朗報です。
の医学雑誌にタール剤のアトピー性皮膚炎に対する効果が発表されました。アトピー肌のフィラグリン欠損を修復してくれるようです。ステロイドだけでは効果が認められない方に朗報です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23348739
ただいま在庫がなくなりつつありますので、50g2000円でお分けしています。
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