くみこ院長ブログ情報
2013 日本アレルギー学会 @横浜
2013年05月11日
GWも終わって、みなさんお仕事モードに入っていると思います。今週末は、ほっと一息つかれているのではないでしょうか。
今週末は横浜での日本アレルギー学会に参加しています。
今回、私も滋賀県小児医療センターの楠先生のご指導で、エピペンについての発表を明日します。くみこアレルギークリニックと、滋賀県小児医療センターとでエピペンをどのくらい処方して、その処方後にどのくらいアナフィラキシーを起こしたかを調べました。ここまでは、前回の発表でも出したのですが、今回はエピペンを使えたか使えないか、また学校で預かってもらっているかいないかも調査しました。
結果は、139人処方中でアナフィラキシーを起こしたのは24例。
そのうち、エピペン使えたのは6例でした。やはり、打てた人は母親が大半で、学校の先生による投与は学校でアナフィラキシーが起こったにも関わらずいませんでした。
アナフィラキシーの特効薬はアドレナリン=エピペンです。
アメリカでは、ピーナッツアレルギーがあるというだけで、学校用、保健室用、自宅用と3本も処方されます。アナフィラキシーを起こした事が無くても、処方されているようです。それだけ、いつアナフィラキシーは起こるかわからず、エピペンが命を救う手段だと言う事です。
去年の12月に起こった給食でのアナフィラキシーで小学生が亡くなった事件では、エピペンを持っていたにも関わらず不幸な結果になってしまいました。エピペンは、打つタイミングもとても大切で、迷ったら打ってください!といつも講義でもお伝えしています。
医療行為ではありますが、エピペンは少なくとも学校の先生には、文部科学省から免責になるとの通知がありますのでご安心ください。
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