くみこ院長ブログ情報

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第65回 日本アレルギー学会 最新情報 part 1.

2016年07月22日

米国アレルギー学会に続き、東京国際フォーラムで開催された 日本アレルギー学会に参加してきました。
東京国際フォーラムは、とっても複雑な構造をしていて、方向音痴の私は最初15分はウロウロしてしまいます。なんでも、テロが起こったときに会場間の行き来を最小限にできるからとか・・・。

今回のホットな話題は、
“食物アレルギーの早期耐性化誘導”です。
つまり、
食物アレルギーを早く治す、もしくは発症させない方法を模索しています。
食物アレルギーがあると、食物除去をしなければなりません。

小児に多いのは、主食となる小麦、また牛乳や卵アレルギーです。和食にすれば、ほとんど避ける事ができますが、練り物にも卵のつなぎ、しょうゆにも小麦が入っていたりします。それらのものを除去すると、どうしても栄養に偏りがでてきてしまいます。

以前、小児保健医療センターの楠先生のご指導で、幼児期に食物アレルギーがあった幼児で、成長に影響がないか京都の中学生で調べて、論文として発表した事があります。
The Effect of Past Food Avoidance Due to Allergic Symptoms on the Growth of Children at School Age. 2010Vol. 59, Pages 369–374
結果は、牛乳アレルギーがあって、食物除去をした子は、身長の伸びが悪かったという結果でした。

食物アレルギーはなるべく早くに治してしまう方が、食事を作る人も、本人の成長にもよいですね。

最新の学会情報は次にもつづきます。

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