くみこ院長ブログ情報
免疫療法 シダキュアの処方制限が解除されました
2019年06月2日
アレルギーを治す唯一の方法、免疫療法が、小児(5歳以上)に適応拡大となって1年が経ちました!
1年が経って、何がうれしいかというと、今まで14日間処方しかできなかったのですが、
28日できるようになってのです。これで、処方箋を取りに来ていただく手間が楽になりますね。
去年までは、シダトレンという薬で、初期2週間は少しずつエキスを増やしてステップアップしていく方法でしたが、今回からは、シダキュアという薬に変わりました。シダキュアはより簡便なタブレット=舌下錠になって、口の中の保持の時間も2分から1分に短縮されました。
液体ではないので、冷蔵保存をする必要がなく、留学や旅行にも持って行きやすくなります。
免疫療法は、3年から5年必要だといわれているので、その間にみなさんのライフスタイルが変わります。
去年までは、自費でされる方も多かったです。
つまり、3割でお薬が処方されるところを、10割負担で買ってまでも治療を受ける方がおられるということです。
それだけ、春のすぎ花粉症は、勉強にも影響が出るし、喘息に移行する事があるので深刻な問題なのです。
今まで、免疫療法の種類は、
すぎ:シダトレン 2000U
ダニ:ミティキュア 10000U
この2種類でしたが、
新しく
すぎ:シダキュア 5000U
という製品が入り、5歳以上に処方できます。
シダトレンを処方していた方も、シダキュアに移行していただいています。気をつけなければならないのは、
シダキュアは、5000単位と容量が多いので、アレルギー反応がでるかもしれないということです。
私は15年前に日本医科大の後藤先生の講義でお聴きした、
”小児の方が効きやすい。アメリカでは、皮下療法がポピュラー”
との情報から、ずっとずっと待ち望んでいました。
京都では、免疫療法推進派ということもあり、免疫療法薬の処方量は一番らしいです。
エピペンは、先日大学病院から、処方をしてほしいとの依頼がありました。
どちらも、処方できるドクターは登録制になっているから、どのドクターでもというわけにはいかないのです。
アレルギー治療は、気長な継続治療が必要です。
当院は、遠隔診療をしていますので、処方箋をお送りする事もできますし、ご相談ください。
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