くみこ院長ブログ情報

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ダチョウ卵黄抽出液配合化粧品によるアナフィラキシー

2017年10月20日

乾燥する季節になって来ました。
皮膚科で処方する保湿剤は、ヒルドイド、ワセリンになります。
ヒルドイドに対するアレルギーのある方は、ワセリン、もしくは当院の保湿クリームをお勧めする訳ですが、みなさん色々ネットで調べてこられます・

当院に何年も通っておられるアトピー性皮膚炎の患者さんが、先日

”塗り薬でアレルギーになりました!”と報告してくれました。
なんでも、

ダチョウ卵黄抽出液配合化粧品

とのことで、早速鶏卵の卵黄に対するアレルギーの抗体をしらべたところ、なんと
卵黄IgE の値がとっても高かったのです。

私はいつも、皮膚には食物を擦り込まないように。アロマもだめですよ〜と言っているのですが、やっぱりネット等の広告に惹かれてしまい、いろいろなものに手をだします。

この製品は、アトピー用とされており、卵黄自体は使っていないけれど、培養に使っているとの事です。反対に、この抽出液配合という名前もどうかな〜と怪しくなりますね。

牛乳石鹸しかりで、皮膚バリアの弱い方は

”絶対に!!”

食べ物の使用している保湿剤をつかわないでくださいね。
経皮感作をおこして、こんど体の中に入って来たときに、アナフィラキシーをおこします。
茶のしずくの石鹸での事件をおもいだしてください。

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