くみこ院長ブログ情報

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アトピーで失明・・

2016年08月5日

先日、とってもショッキングな症例(患者さん)を診察しました。

私と同じ年なのですが、足元がおぼつかないので、思わず年齢を再確認するという失礼をしょっぱなからしてしまいました。

その患者さんは、なんと20歳のときに失明をしてしまったとの事なのです。

原因は、アトピー・・・

目のかゆみがつらくて引っ掻いたり、たたいたりを繰り返して網膜剥離をして目がみえなくなりました。原因は、遺伝的にアトピー性皮膚炎の患者は網膜剥離になりやすいという体質もあるそうですが、たたいたり押したりなどの刺激です。

 私も花粉の時期にはとっても目が痒くなりますし、お薬を怠っていると、おふろにはいると、症状がきつくなり目玉をとりだして洗いたい!!って思う時もあります。

薬を飲み、点眼をし、目の回りに塗っても良い軟膏を塗れば底までの反応は抑えられます。ステロイドをうまく使うのが大切です。

しかし、その患者さんは、お母さんがいまだに

“ステロイドで失明した。”とおっしゃっており、誤解があるなあと感じました。
反対に、
“ステロイドを使わないから失明した。”とも言えます。

目の周りの症状がきついお子さんには、私はとても厳しくお母さんにスキンケア、ステロイド剤の塗布の必要性を説きます。

軟膏を処方してそのままだと、副作用(緑内障)を怖がってぬってくれないので、必ず1週間後に受診をしていただき、塗り方の指導もします。

このように、しっかり治療すれば本来の産まれた時のはだが出て来て、一生ステロイド付けになることはないのです。

目の周りの湿疹が治りにくい人、要注意です!!

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